ルワンダでタイマッサージ / 4年間の活動まとめました

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2015年から2018年までの、ルワンダでの技術指導支援活動についての内容をここにまとめておきます。

各地で活動報告をさせていただきましたが、もっと多くの方々にもお伝えしたい内容があると感じたので、オンライン上でもお伝えする場を設けました。

前回自己紹介でもちらっと書きましたが、ルワンダに行くことで、人生が大きく変わりました。

 

そして、自分が想像していた国とは全く違っていたこと。多くの人に、ルワンダのことをもっと伝えたいという思いから、私が知る限りのルワンダを、お伝えしていく場を設けました。

毎回テーマを決めて、お伝えしていきます。

まずは、私がなぜルワンダに行くことになったのか?そして何をしてきたのか?、そんなテーマで書いていきます。

最初に

なぜルワンダで、どんな活動をしたのか

タイ古式マッサージサロンで5年間の勤務を終え、退職したのち、「ルワンダに職業訓練学校があるんだけど、行ってみませんか?」というお誘いを受け、私はルワンダに行くことになりました。

技術があるから何かできるのではないか?

ということだったのですが、だからといって、私はそんな未知の国で何ができるというのですか?と何も想像できないまま、とりあえずこれまでに自分が得た技術や知識などを、まとめて準備していきました。

アフリカは初めてで、ルワンダという国すら知りませんでした。

行こうと決めた理由は2つあって、元々子供の頃から途上国で何かをしたいという思いがずっとあったから、そして、セラピストを今後続けて行くか辞めるか悩んでいからです。

 

ちょうど仕事を辞めて時間があったことと、その時にたまたまそんなきっかけをいただいたという2つのタイミングが重なって、2015年の春、ルワンダに行くことができました。

初めて行った年は、不安だらけでしたが、想像していた国とは違って、人々は温かく歓迎してくれ、一瞬で心が落ち着きました。

 

技術指導においても、何から手を付けてよいかわからず、授業の様子を見学することから始まりました。

授業を見学すると、停電した真っ暗な教室、汲んできたバケツの水を使っている様子、生徒の数に対して行き渡らない道具や材料を回して使っている様子など、自分の国とはかけ離れた環境と状況の中、行われる授業と学んでいる学生の様子を見て、驚きました。

 

明るい教室、水道から水が出ること、揃った道具、何一つ不自由なく技術をすぐに学べる環境がある、わたしたちの国(日本)は、なんて幸せなんだろうと・・・。

自己嫌悪に陥るとともに、溢れるほど多くの事を学び考えさせられました。

 

最初の年は、約2週間で、椅子に座ったまま出来るタイ式のテクニックとフットマッサージ、そしてシャンプー中の頭皮マッサージを指導しました。

翌年、昨年の授業を受けた生徒たちが卒業後、就職に繋がったか、技術は役立ったのか?ミーティングを行いました。

結果、ある一人の生徒は卒業後、就職できなかったが、マッサージを学んだというのが口コミで広がり、近所の人にしてあげたり、講座を持つことができて、少しづつお金を稼げるようになった、という子がいました。

他にも、美容サロンに就職後、スタッフ削減すると言われた時に、自分はマッサージができます!という事で、残るグループに入り、現在もサロンで働くことができており、マッサージのお陰で首が繋がりました、という報告もありました。

 

そういった報告を聞いて、とても驚きました。

また、この国(ルワンダ)ではまだまだ需要があると感じました。

 

そして、この年(2016年)の授業では、全身のマッサージを教えてほしい、という要望があり、タイ式マッサージの基礎(初級の内容)を始めることになりました。

たった10日もあるかないかという短い日数で、どこまで教えれるかはわかりませんでしたが、日本人とは違うルワンダの人々の記憶力の速さ、意欲と熱意、センスがすさまじく、あっという間に初級の基礎の内容を教えることができました。

 

そして翌年(2017年)には、さらに応用編を入れて、基礎から中級くらいまでの内容をやろうと決め、タイ式マッサージ90分くらいの中級までの内容を指導することができました。

また、1つ1つの手技や効果効能などの理解をしっかりしていただくために、座学の時間を設けることもできました。

手探りの状況で、これまでに教えた内容は、手書きのイラストのテキストで、忘れても見返して思い出せるくらいの大雑把なものしか用意できなく、これを次はどうにかしたいと思い帰りました。

 

そして、4年目(2018年)は、これまでに教えた内容を、日本にいる間、1つのテキストにして製作し、先生に渡すことができました。

4年目にして、ようやく1つのテキストにすることができましたので、この1つの区切りと今後の課題に向けて、1度整理して振り返ってみたいと思います。

それでは、もう少し深堀して紹介していきます。

 

1年目:2015年の活動

手探りの状態から、とりあえず授業をやってみた

椅子に座った状態で出来るタイ式のテクニック指導 2015年

フットマッサージ指導 2015年

シャンプー中の頭皮マッサージ指導 2015年

停電した暗い教室、この暗さがストレスになって仕方がない・・・と心の中でいろんな思いを抱えながらも、限られた時間で出来る内容を考えました。

授業の中で、マッサージと言う授業はなくて、ネイルをする前のトリートメントや軽いマッサージがあるくらいでした。

先生方にお話を聞けば、あまり手技がない(知らない)から、新しい手技を覚えたい、ということでした。

そのトリートメントというのは、よく見ればクリームを塗ってなでて終わり、そのくらいでしたので、もう少しマッサージの手技が入れば、より気持ちよく、疲れを落とせたり、リラックス効果が高まると感じました。

 

2015年に指導した内容は、

フェイシャルパック中に、肩や首、背中の指圧をカスタマーサービスとして行うと、より良くなると思い、椅子に座ったまま出来るタイ式のテクニック(指圧やストレッチ)を指導しました。

他、ネイル前のフットマッサージ、現在ある手技にいくつかテクニックを追加して指導しました。

シャンプー中に、頭皮マッサージを入れると、より気持ちよくなるし、頭皮が解れてリラックス効果、さまざまな効果効能にも繋がるので、シャンプー中に、シャンプーのみならず頭皮を解すというテクニックを指導しました。

上記3つの内容の授業を行いました。(上記写真3枚)

 

授業をした感想は、

すごく大変でした。

日本で日本人相手には指導経験はありましたが、異国の地であるということで、全てが初めての経験で、状況や設備、言葉も違い、国民も違うということで、1個1個がスムーズにいかないことも多く、生涯のエネルギーを使い果たしたほど大変でした。

しかし、なぜかルワンダの学生たちの記憶力の良さ、熱意と意欲がすごくてびっくりしました。

本当に学びたい、教わりたい、そういった緊迫感があるからか、わかりませんが、日本人を相手にするよりも、ルワンダの人に教える方が、はるかに早く覚えてくれて、上手いなと感じました。

ほんとにこれは、正直に感じた事であり、言葉は通じないし、専門用語なども、日本語にあってもこちらの言葉ではないものもあったりして、細かい部分が伝えられず、悔しい気持ちもたくさんありましたが、日本で感じることのできなかったやりがいを感じました。

 

先生や生徒からの感想

日本では技術はどこでも学べるほど溢れているけども、ルワンダではまだまだ学ぶ場所がないそうです。

だから、新しい手技を学べて本当に良かったです、と言われました。今後も続けて教えに来てほしいし、日本にある技術をもっとたくさん教えてほしい、と言われました。

また、授業中にある生徒から「We are Happy」と言われました。

彼らにとって、このような時間はほんとに貴重なものなんだな、と感じましたし、そう受け止めました。

 

2年目:2016年の活動

【調査】昨年の授業は果たして役立ったのか?

現地ではとても感謝された技術指導支援活動でしたが、わたしとしては、あれは本当に役立ったのか?良かったのか?実際のところ、を知りたいと思いましたし、聞きたいと思いました。

ということで、昨年の授業を受けた学生が卒業した後、就職に繋がったか?を聞くためのミーティングを行いました。

最初にも少し紹介しましたが、想像以上に役立っていた、という報告を聞くことができました。

卒業生のインタビューとして、こちらでも紹介されました。

 

このような報告を聞くと、改めて自信にもつながるし、需要があるとわかったので、続けて行く価値はあると確信しました。

そこで、先生に要望を聞いたところ、今年は全身のマッサージを教えてほしい、と言われました。

わたしはタイ式を専門にしているので、タイ式ですけど・・・と、マット上で行うことなどをお伝えし、早速タイ式マッサージの授業を開始する運びとなりました。

 

タイ式マッサージ全身の授業をスタート

初めての全身タイ式マッサージ指導 2016年

タイ式マッサージ 2016年

タイ式マッサージ 2016年

びっくりするほどボロボロなマットでしたが、準備していただいて、1クラス約20名を2クラス、交代で授業を進めていきました。

教えるのは私1人なので、正直、1人1人のチェックができないのが悔しく課題ではあります。

しかし、この状況と、限られた期間で授業を進めるにあたり、何を教え、何を教えないか、考えました。

タイ式マッサージというものを、ルワンダの人に伝えることすら大変で、皆きっとわかっていないだろうけど、とにかく授業を進めながら、どんなものかを肌で感じてもらいました。

タイ式マッサージで大事にしたいのは、やはり基礎なので、私が初めてタイ式マッサージを習ったときに教わった内容をそっくりそのまま教えていく形をとりました。

長年施術を続けた結果、一番初めに習った施術が私は一番好きだからです。

というのは、タイ式といえば、ストレッチと考える人も多くいますが、私はタイ式は、「セン押し」を一番重要視しており、セン押しができてこそタイ式マッサージであると考えます。

そして、指や身体を傷めないように、身体の使い方を最初の段階で習って身に付けておくことが継続して続けられるコツでもあるので、そこに重点を置いて授業を進めました。

私は以前、身体を傷めた経験があります。その後、タイ式の施術での身体の使い方を習い、最初に教わっていたかった、と感じたからです。

 

指圧の基本ばかりで、生徒たちはけっこうキツかったかもしれないけど、授業中はしっかり集中し、休憩時間はワイワイしている生徒たちの様子を見て、さらに原動力にもなりますし、授業を通して、お互いの言を教え合うという文化交流もできました。

時間が限られている、ということもあってか、ものすごいスピードでしたが、やはりものすごいやりがいを感じましたし、頑張ってる生徒たちの様子を見ると、ほんとうに感動します。

タイ式マッサージ、約60分の内容(初級)、仰向けでの脚の施術、横向きでの施術、座位の施術を指導しました。

今回みんなが学んだ技術をもっともっと練習して、60分の施術がしっかりできるようになったら、マット1枚で、1時間で60$稼げるよ、と言うと、みんな喜んでいました(笑

 

3年目:2017年の活動

タイ式マッサージ中級(約90分)の内容と、座学の授業

タイ式マッサージ 座学 2017年

タイ式マッサージ 座学 2017年

タイ式マッサージ 2017年

2017年は、タイ式マッサージの続きとして、うつぶせの状態での施術と、腕の施術を指導し、トータルで90分(中級の内容)まで授業を進めました。

また、気になっていた座学。

それぞれ技術はマスターしたものの、この手技は何をしているのか?どこのどの部位へのアプローチで、どういった効果があるのかなど、時々生徒に質問しながら、1個1個確認していきました。

また、この座学の時間を通して、生徒からの質問にも答えることができ、理解度が高まる、とても良い授業になったと思います。

 

日本人とルワンダ人、やはりルワンダの人は身体が大きいので、身体の大きい人はどうするの?といった質問が出てきました。

確かに、ルワンダの人は身体のデカさは日本人とはまた違うので、そうだよな~と思いますが、タイ式は割と身体がデカくても、やり方がいくつかあって、お互いの体重を利用したりできるものなので、やり方次第であることを伝え、小さい人が大きい人をするとき、等を例に出して、実施に実演したりしました。

やはり、ルワンダ人はルワンダ人同士でするのがベストであると感じます(笑

 

そういった内容を含め、

技術を教える立場に立った時、改めて自分も教えることを勉強しないといけないと感じました。

施術をする人であれば、あまり考えることもなかったことも、教える立場になったときに、あいまいではいけないし、しっかりと自分で理解しておくこと、正確に伝えていけるようにしておくことがほんとに重要で、責任感ある立場であることを理解しておかなければいけないと感じました。

なので、教える立場になったら、より勉強しないといけないんだということを学びました。

 

4年目:2018年活動とまとめ

4年間でようやく完成したテキスト

修了証授与式 2017年

4年目でようやく完成したテキスト

タイ式マッサージもようやく形になってきたので、4年目は、テキストにして持って行きたいと思いました。

日本にいる期間、ルワンダでのタイ式マッサージとしてオリジナルのテキストを製作し、この年に先生にお渡しすることができました。

ただ教えただけでは、わたしとしても、気持ちが悪くて、先生方に毎年引き継いで新しい生徒に指導していただいておりますが、やはり定期的に確認しないと変化していく問題があるからです。

1つ、正しい形を残しておくことが重要だと思い、テキスト製作することになりました。

これで、私が行かなくても続けてやっていけれる状態に繋がるかな、と言う願いもあります。

という感じで、この活動も、1区切りがつきました。

 

しかし、まだまだ課題は山積みです。

2016年からは、授業を受けてくれた生徒を対象に、終了証をお渡しするようになり、このようなプログラムを受けることで、卒業後の就職率もずいぶんと上がったという報告もありました。

また、ルワンダに滞在中は、ルワンダのマッサージや、美容サロンを訪問し、この国でのマッサージや美容の需要の調査も少しづつ行っています。

最終的に私が目指したいのは、タイ式マッサージを学んだ学生の中で、本当に好きで仕事にしたいと思う人を対象に、その後のケアもしていけること、彼らが仕事としてやっていけるまでサポートすることができれば、と考えています。

そういった内容はまた別の記事で書いていく予定です。

 

活動のまとめと感想

まさか毎年ルワンダに行って、活動を継続するとは思ってもいませんでしたが、意外と評判が良く、需要があるとわかったので、このような形になったのだと思います。

しかし、先ほども書きましたが、課題は山積みです。

 

でも、ルワンダに行くというチャンスを掴まなかったとしたら、私はタイ式マッサージを辞めていたかもしれませんし、こういった形で貢献できること、を知らずに過ごしていたでしょう。

施術を学び、施術をする人になり、学んだ施術を(アフリカで)教える、という経験ができました。

 

そして、その経験から、施術をする人であるよりも、教える人の方が向いていて、楽しくてやりがいも感じると思いました。

ルワンダでこのような経験をする以前は、技術を持っていても別にどうでもないな、と思っていたのですが、ルワンダでの活動を通して、初めて技術を持っていてよかったな、と思えたし、この時の為に私は技術を学んでいたんだな、という風に今では捉えています。

 

日本でなんかいまいち物足りないんだよね、と言う人は、もしかしたらまだ見つけていない、出会っていないチャンスがあるのだと思います。

そして、このような活動をさせていただけたこと、自分の技術を提供させていただけること自体ありがたいことですし、提供したというよりも、それを通してそれ以上にたくさんのことを学ばさせていただいた、大きく人生が変わりました。

そういった変化についてもまた別の記事で書く予定です。

応援してくださった方、本当にありがとうございます。そして、今後もよろしくお願いします。

活動はつづく・・・。